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子どもの歯みがきQ&A ~仕上げ磨き・歯ブラシ・フッ素の正しい使い方~
お子さんのむし歯予防に欠かせないのが、毎日の歯みがきとフッ素の活用です。ここでは、よくいただくご質問をもとに、2023年1月の「日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会による4学会合同提言」に基づいてまとめました。
Q1. 仕上げ磨きは何歳まで必要ですか?
A. 小学校低学年(およそ9~10歳)までは必要です。
子どもはまだ手先が不器用で、奥歯や歯と歯の間に磨き残しが多くなります。特に6歳臼歯(最初の永久歯)はむし歯になりやすいため、保護者による仕上げ磨きが有効です。
Q2. 子ども用の歯ブラシはどう選べばいいですか?
A. 年齢やお口の大きさに合った「小さめのヘッド」「やわらかめの毛」が基本です。
乳児(0~2歳):ヘッドが小さく柄が短い乳児用ブラシ
幼児(3~5歳):握りやすい太めの柄、幼児用ブラシ
学童期(6歳~):やや大きめの学童用ブラシ
歯ブラシは月1本を目安に交換しましょう。毛先が開いたら早めの交換が必要です。
Q3. フッ素入り歯磨き粉はいつから使えますか?
A. 乳歯が生え始めた時から使用を推奨しています。
4学会の提言では、低年齢からフッ化物配合歯磨剤を安全に使用することがむし歯予防に有効であるとされています。
Q4. フッ素の濃度と使用量はどう選べばいいですか?
A. 年齢に応じて濃度と使用量を変えることが推奨されています。

Q5. 歯磨き粉を飲み込んでしまって大丈夫ですか?
A. 推奨量を守っていれば問題ありません。
少量であれば安全性が確認されています。大切なのは「年齢に応じた使用量」を守ることです。
Q6. 子どもが歯みがきを嫌がるときは?
A. 楽しく習慣化する工夫を。
- 歌やタイマーを使ってゲーム感覚にする
- 保護者が一緒に歯みがきして見本を見せる
- 終わったら褒める・ご褒美シールを貼る
「歯みがき=楽しい」と感じられるように工夫することが大切です。
当院でも、お子さん一人ひとりの年齢やお口の状態に合わせた歯ブラシ・歯磨剤の選び方をアドバイスしています。お気軽にご相談ください。