あなたのいびき、命に関わるサインかも?〜睡眠時無呼吸症候群と歯科の役割〜
「寝ても疲れが取れない」「家族にいびきがひどいと言われる」「日中の眠気が我慢でき
ない」…これらは単なる寝不足のサインではありません。
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という、命に関わる可能性のある深刻な病気の症状かもし
れません。
呼吸が止まる夜、体は「窒息」状態
睡眠時無呼吸症候群のほとんどは、寝ている間にのどが塞がり、空気の通り道が狭くなる
ことで呼吸が止まる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」です。一晩に何度も呼吸が止まるたび
、体は酸素不足に陥り、脳や心臓に大きな負担がかかります。これは、あなたが気づかな
いうちに何度も「窒息」に近い状態に陥っていることを意味します。
見過ごすと危険!命に関わる症状
・ 睡眠中:
o いびきが突然止まり、激しい呼吸音で再開する(最も特徴的なサインです)
o 息苦しさで目が覚める
o 寝汗をかく、夜中に何度もトイレに行く
・日中:
o 我慢できないほどの強い眠気(運転中の居眠りなど、重大な事故につながることも)
o 常にだるい、疲労感がある
o 集中力や記憶力の低下
o 起床時の頭痛
放置は「死」につながる可能性も
「たかがいびき」と放置すると、高血圧、心臓病(心筋梗塞、不整脈など)、脳卒中、糖尿病の悪化
など、命に関わる重篤な病気のリスクを劇的に高めます。日中の眠気による交通事故や労働災害
のリスクも激増します。
歯科でできる「命を救う」治療:マウスピース
軽度から中等度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の方には、歯科で作製するマウスピース(口腔内
装置)が有効な場合があります。このマウスピースは、寝ている間に下あごを少し前に出すことで
、のどの気道を広げ、呼吸を楽にする効果があります。
当院では、まず専門医(耳鼻咽喉科や呼吸器内科など)での確定診断を受けていただき、その上
で患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドのマウスピースを作製。快適に使えるよう調整し、
定期的なチェックを行います。
命を守るための第一歩を、今すぐ
いびきや日中の眠気は、あなたの体からの危険信号です。放置することは、将来の健康を大きく
損ない、最悪の場合、命に関わる事態につながりかねません。
もし心当たりのある症状があれば、迷わずご相談ください。当院は専門医と連携し、患者様の命と
健康な毎日をサポートいたします。

